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新潟の魚 ~秋の旬 シロザケ~ – NIIGATA BRAND

 晩秋の三面川とシロザケを守る人々の営み。

 獲るだけでなく、鮭を古くより守り、育て、命をつないできた歴史。

 人と鮭との共生は続いています。

村上市で盛んなウライ漁

 村上市内を流れる三面川の鮭漁は10月ごろピークを迎えます。
 三面川の鮭漁は、200mほどの川幅いっぱいに『ウライ』と呼ばれる柵を設け、産卵のために遡上してくる鮭を一括採補しています。遡上してきた鮭の行く手を阻み、2か所だけ開いている落し柵と呼ばれる鉄柵の中に遡上してきた鮭が入り込む仕掛けになっています。
 ピーク時には1日400~500尾、多い日には700~800尾の鮭がこの三面川で採補されます。

鮭増殖の歴史

 三面川は鮭の自然増殖(村上藩士青砥武平治(あおとぶへいじ)が世界で初めて鮭の回帰性を発見し、「種川の制」を考案しました。これは、帰ってきた鮭が安心して産卵できるよう、三面川の本流をバイパスする河川を作り、ふ化を助けようとするもので、世界で初めて鮭の天然増殖に成功しました。また明治時代には日本で初めて人工増殖技術を取り入れた川です。

 三面川鮭産漁業協同組合では、毎年1,000万粒以上を採卵して、春には5~7cmに成長した稚魚約800万尾を放流しています。放流した稚魚は、三面川から日本海へと出て成長を続け、4年後に産卵のために再び三面川に帰ってきます。

三面川の鮭漁は12月の中旬まで行われています。

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