新潟県が開発したオリジナル品種
越後姫は、新潟県の園芸研究センターで開発された品種です。
もともと、日本海側は冬の気温が低く日照量が少ないなど、いちごを栽培するには厳しい気象条件です。そのため、従来の品種では、”甘くて大きないちご” にはなかなか育ちませんでした。そこで、新潟の気象条件に適し、しかもより甘く、より大きく、より香り豊かでおいしいいちごを目指し、開発されました。
九州地方「とよのか」、関東地方「女峰」、東北地方「ベルルージュ」といった品種の良いところを引継ぎ、「可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようだ」ということころから「越後姫」と名づけられました。
広がる越後姫栽培
越後姫は、新潟市や新発田市、五泉市など下越地域を中心に栽培されてきましたが、現在は観光農園も増え始め、新潟県内全域で栽培されるようになりました。
多くの人に楽しんでもらうために
また、越後姫の果実はとっても「やわらかい」ため、輸送に適さず、新潟県内にしか出荷されていませんでした。そこで、卵のように特別な容器が用意され、個々の果実が重ならないようにパック詰めするといった工夫がされるようになりました。その結果、2007年からは首都圏での販売もスタート。近年では加工品や業務用商品などバリエーションも増え、多くの人に幅広く楽しんでもらえるようになりました。
知っておきたい越後姫の特徴
越後姫の収穫は10月から始まり、4月中旬頃にピークを迎え、6月まで収穫されます。
冬に日照の少ない新潟県の気象条件でも栽培ができ、冬は大粒で甘みが強く、春は糖度と酸味のバランスがよい果実を楽しむことができます。
まだまだ県外へ出回っている量は少ないため、ぜひ、新潟県へお越し頂き、子どもも大好きな越後姫を、いちご狩りや直売所等でお楽しみください。